小児の在宅ケアは、教科書どおりにはいかない・・・
私たちの1番の先生は「お母さん」です。最近は、「お父さん」も先生になってくれています。
疾患のあるお子さまを持つご家族は、とにかく生きていくために予防と「衣・食・住」の環境を整えています。私たちも一緒にそのお手伝いをしていますが、ご家族の知恵袋にいつも驚かされてばかりです。
医療者同士で学びを深めることは大切なこと!!
でもここに経験がありそれを何らかの形にしているご家族と一緒に学ぶとよりご家族が求めていることを学ぶことができます。
そこで、思いついたことが
『 お母さん先生 』
お母さんがご自分の育児経験をもとに、子どもやご家族に必要な「モノ・コト」を生み出している方に先生になってもらうという活動!!
今回は、ウィッシュバケーションに参加いただいたファミリーの一人!!福岡より 小浦ゆきえさんをお招きしました。
小浦さんは、ご自分のお子さんの疾患と向き合いお子さんに必要であった「栄養」の摂り方を模索し
子どもサプリメント Mog を作られています。
偏食のあるお子さまには、その子の食に対する何らかの原因があるけど、その理由探しにまず時間がかかる・・・
経管栄養のお子さまでなかなか経口摂取が進まないお子さまは必要な栄養素を必要な時期に摂取することができない・・・
お母さんたちは、子どものために一生懸命ご飯をつくるけど・・・結局食べてもらえないの繰り返し・・・お母さんたちが嫌気がさすのも当たり前な状況です。お母さんたちの中には、自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
そこで、小浦さんは「サプリメント」というカタチに着目して栄養摂取を簡単に楽しくできるように現在活動されています。
栄養に悩むお母さん方の相談もオンラインで受けているとのこと!!心強い味方です。
今回は、「栄養の基本と栄養補助」についてダイジョブstaffにお話しをしていただきました。
サプリメントに関して、世界のものをデーター化して微量元素成分を比較されていました。お見事な資料!!
私たちが健やかに生活していくためには、まず「食べる」が大切!!
栄養素がどのように身体に作用しているのかを教えていただきました。
お母さん先生のお話しを聞き、スタッフは「だからあの栄養剤に変わったときあの内服はじまったんだ!!意味がつながりました」
と今までの経験と治療の意味を整理できていた様子☆
私たちは、疾患のある子どもを日々ケアしていますが観察する中で
「今日の皮膚の状態は何かいつもと違う・・・」「今日のおしっこの色は?うんちの状態は?」「何だか疲れやすい感じね?」
見た目の状態・表情や排泄しているものから身体の状態をアセスメントして栄養に絡めて考えてていくこと!!
そのポイントをわかりやすく解説いただきました。
ご自身が育児中であり、お母さんの声としても何に注目してほしいのか、お母さんの心の声も感じさせていただきました。
研修の最後には、試食会もしていただき注入しているお子さまや偏食のお子さまにどう楽しんで栄養を摂ることができるかもレクチャーだきました。
スタッフは、「私は、ヨーグルトがいいな!」「私は、ケチャップ!」「私は牛乳!」
おいおい、バラバラじゃなか(笑) でもこれが現実!!子どもたちもそれぞれの好みがあることが分かりました。
小浦さんの印象的な言葉は「病院に行っても栄養に詳しい方はいない・・・Mogを通してお母さんたちが楽になってほしい」
「最終的な目標はMogを卒業して、お食事からしっかり栄養を摂れること!」
何と商売っ気のない(笑)
でも・・・これが魅力的であり、悩んできたお母さんだからこそ!
育児しているお母さんが楽しく食育できることを願われているんだと感じることができました。
お母さん先生にまた一つ知恵をいただき、ダイジョブファミリーにも提供できるアイテムが一つ増えました。
『お母さん先生』の活動では、ドラえもんのポケットからでてくるような面白いモノ・コト!
何より世の中のお母さんたちが楽になるけど科学的に証明され、エビデンスのあるモノ・コト!を取り入れていきたいと思っています。
次回は、皮膚ケアにしようかな??
お母さん先生はゆっくりゆっくりツナゲテいきます。